新薬情報

サブリル散分包 500mg[ビガバトリン]【抗てんかん薬】

点頭てんかんは小児期の稀な難治性てんかんであり、本邦では有効な治療薬が少ない。ビガバトリンは、脳内の抑制性神経伝達物質GABAの分解酵素GABA-Tを阻害することで、抗てんかん作用を示す。本剤を投与された約3分の1の患者で不可逆的な視野狭窄が起こることが報告されていることから、厳格に規定された手順のもとで使用される。

医薬品情報

ビガバトリン Vigabatrin ●サブリル(サノフィ,アルフレッサ)  散:500mg(分包). [警告] a.不可逆的視野狭窄が1/3に発 生.累積投与量・服用期間の増加で頻 度上昇.視野狭窄・網膜電図などを頻 回に検査 b.点頭てんかんに精通し,  サブリル処方登録システム(SRSP)   に登録の医師・薬剤師に限る. c.患者又は代諾者に,文書で   有効性,危険性を説明・同意. [特] GABAの代謝を阻害し       →GABA濃度維持. [効] 点頭てんかん [用]用事,溶解し服用. a.生後4週以上:  1日50mg/kgを2回分服 から開始. 症状に応じ3日以上の間隔をあけ漸増 増量巾1日50mg/kg以下または  1日最大150mg/kg/日又は3gまで. b.2~4週投与又は1日150mg/kgで          無効は→中止. c.腎機能障害→低用量から始め,         投与間隔を調節.  中等度~重度 腎障害で     AUC2.5倍,半減期1.6倍増. [体内動態] a.ピークは1時間,   半減期は6~7時間. b.尿へ82%排泄. [禁] a.SRSPの規定を遵守できない患者 b.危険な機械操作,遊戯は禁. [慎] 1.黄斑症,網膜症,緑内障,視神経萎縮      の既往→視野障害. 2.網膜症,緑内障をおこす薬剤     →視野障害. 3.腎機能障害→脳症リスク増. 4.精神病性障害,うつ病,行動障害の既往  →激越,うつ病,異常思考,妄想反応         等の精神症状. [注] 1.ジストニア,ジスキネジア,筋緊 張亢進,協調運動障害等. 2.急激な減量,投与中止  →発作増悪,重積状態→漸減する. 3.ALT30~100%低下 →ALT,AST以外の肝機能検査を考慮. [患] 1.妊婦:先天異常,流産.  2.授乳を回避. [併]B.慎:a.ヒドロキシクロロキン等, プレドニゾロン等で視野障害. b.フェニトイン,ホスフェニトイン   →フェニトインの血中濃度低下. [副 82%] A.重大:a.不可逆的網膜障害      →視野障害,視力障害, b.視神経萎縮,視神経炎, c.てんかん重積状態,ミオクローヌス発作, d.呼吸障害, e.脳症症状(鎮静,昏迷,錯乱,意識障害等), f.頭部MRI異常(脳の器質的異常). D. ●激越34%,●不眠13%,興奮,攻撃 性,神経過敏,うつ,妄想反応,軽躁,躁病, 精神病性障害,自殺企図,幻覚,●傾眠 34%,浮動性めまい会話障害,頭痛,錯感 覚,注意力障害,記憶障害,精神的機能 障害(思考障害),振戦,協調運動異常(運 動失調),運動障害(ジストニア,ジスキ ネジア,筋緊張亢進),疲労,浮腫,易刺激 性,●食欲減退8%,悪心,嘔吐,腹痛,霧 視,複視,眼振,発疹,血管浮腫,蕁麻疹,関 節痛,貧血,ALT↓,体重↑,AST↓

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